読書メモ:荻原浩

更新日:2023年04月01日
カテゴリー:読書 


楽園の真下

志手島という南の島で多発する自殺、そして巨大カマキリ・・・。 まさにB級SF映画を思わせる展開。 サクッと読め、出張中の細切れの移動時間にはちょうど良かったが・・・物足りなさは否めない。

ワンダーランド急行

仕事に疲れている野崎は、いつもの上りの通勤電車ではなく、下りの急行列車に乗り込む。 1日だけのサボりのつもりで、終点まで行き、古い商店でパンとビールを買い、近くの山に入る。 緑の谷での居眠りから覚め、慌てて街に戻るとそれまでとはちょっと違う世界になっていた。

いわゆるパラレルワールドものだが、SFっぽくないのが本書の特徴。 コロナ禍やブラック企業、戦争、独裁などへの風刺を効かせたワールドを行き来する。 (2023年4月1日)